ニュルンベルクのマイスタージンガー は、ワーグナー の主要作品のうち唯一の喜劇ですが、個人的には、一番、親しんでいなかった作品です。
悲劇である他の主要作品のほうが、神秘的な要素もあるので、「ハッピーエンドのラブストーリー」に比べて、なんとなく高尚に感じられたためかもしれません。
今回の新国立劇場の上演を3回観て、他の主要作品と同じくらい好きな作品になりました。
その割には、日本での実演には結構な確率で接しているのは、多数の出演者が必要なこの作品の多いとは言えない日本での公演の機会にたまたま当たったたためです。
自分がこれまでに接したマイスタージンガーの公演を備忘録として作ってみました。
たまたま、チケットが安く手に入ったの行ってのが、2002年二期会)の上演
ホワイトを基調にした清々しい衣装で、第3幕の職人組合は1階席後方から行進して舞台に上がるという演出でした。
2002年7月27日(土)午後3時〜 東京・東京文化会館
二期会オペラ振興会の創立50周年記念。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の21年ぶりの本格的な舞台公演。
ベルギー・ブリュッセルのモネ劇場のプロダクション。
ハンス・ザックス:多田羅迪夫
ポーグナー:池田直樹
ベックメッサー:大島幾雄
ヴァルター:福井敬
エーファ:佐々木典子
クンツ・フォーゲルゲザング:大野光彦
コンラート・ナハティガル:米谷毅彦
バルタザール・ツォルン:松永国和
ウルリヒ・アイスリンガー:牧川修一
アウグスティン・モーザー:湯川 晃
ヘルマン・オルテル:太田直樹
ハンス・シュヴァルツ:鹿野由之
ハンス・フォルツ:谷 茂樹
指揮:クラウス・ペーター・フロール
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
演出:クルト・ホレス
美術:アンドレアス・ラインハル
http://www.nikikai.net/lineup/past/meistersinger/index.html
現在はほとんど行かなくなった新国立劇場ですが、当時は新演出なら出かけていたので観たのが2005年の公演。
リチャード・ブルナーのヴァルターは美しく力強い歌唱で、観客受けも大変良かったと記憶しています。
2005年9月23日(金)午後2時〜 新国立劇場
ハンス・ザックス:ペーター・ウェーバー
ファイト・ポーグナー:ハンス・チャマー
クンツ・フォーゲルゲザング:大野光彦
コンラート・ナハティガル:峰 茂樹
ジクストゥス・ベックメッサー:マーティン・ガントナー
フリッツ・コートナー:米谷毅彦
バルタザール・ツォルン:成田勝美
ウルリヒ・アイスリンガー:望月哲也
アウグスティン・モーザー:高橋 淳
ヘルマン・オルテル:長谷川 顯
ハンス・シュヴァルツ:晴 雅彦
ハンス・フォルツ:大澤 建
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:リチャード・ブルナー*
ダーヴィット:吉田浩之
エーファ:アニヤ・ハルテロス
マグダレーネ:小山由美
夜警:志村文彦
指揮:シュテファン・アントン・レック
演出:ベルント・ヴァイクル
美術:フランク・フィリップ・シュレスマン
衣裳:メヒトヒルト・ザイペル
*リチャード・ブルナーのヴァルターは、「都合により来日できなくなった」トルステン・ケールの代役
2005年9月は、マイシタージンガーが2つ上演されましたが、バイエルンの来日公演は高額のチケットの売れ行きが悪かったせいか、売れ残り?が安く手に入ったので、行ってみました。
同じ時期の新国立劇場の上演と比較したとある雑誌の記事では、「リハーサル不足や詰めの甘い指揮、さらに作品を強引にナチスと結び付ける演出が不評だった」と書かれています。
「名門オペラ来日公演が存亡の危機」
https://facta.co.jp/article/200909030-print.html
この演出では、マイスターになったヴァルターが、極右翼の集団に取り込まれてしまった後に、ベックメッサーが「こちらのほうがマトモ」といった感じで現れます。
2005年9月29日(木)午後4時〜 NHKホール
バイエルン国立歌劇場の来日公演
ハンス・ザックス:ヤン=ヘンドリック・ロータリング
ファイト・ポーグナー:ハンス=ペーター・ケーニッヒ
クンツ・フォーゲルゲザング:ケネス・ロベルソン
コントラート・ナハティガル:クリスティアン・リーゲル
ジクトゥス・ベックメッサー:アイケ・ヴィルム・シュルテ
フリッツ・コートナー:トム・フォックス
バルタザール・ツォルン:ウルリッヒ・レス
ウルリッヒ・アイスリンガー:ヘルマン・シャペル
アウグスティン・モーザー:フランチェスコ・ペトロッツィ
ヘルマン・オルテル:スティーヴン・ヒュームズ
ハンス・シュヴァルツ:アルフレッド・クーン
ハンス・フォルツ:アンドレアス・コーン
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:ペーター・ザイフェルト
ダーヴィド:ケヴィン・コナーズ
エヴァ:ペトラ=マリア・シュニッツァー
マグダレーネ:グリット・グナウク
夜番:ラインハルト・ドルン
合唱監督:アンドレス・マスペロ
管弦楽:バイエルン国立管弦楽団
合唱:バイエルン国立歌劇場合唱団
指揮:ズービン・メータ
演出:トーマス・ラングホフ
舞台美術:ゴットフリート・ピルツ
衣裳:ゴットフリート・ピルツ
振付:マルコ・サンティ
ドラマトゥルーク:エヴァ・ヴァルヒ
演奏会型式のオペラは、基本的に行かないことにしているので、お気に入りの歌手の一人であるKlaus Florian Vogtが出演するのにも拘らず行かないつもりでしたが、エーファがガブラーに変わったので行ってみたのが、この公演
ギュンター・グロイスベックが夜景も歌っていました。
2013年4月4日(木)15:00開演 東京文化会館
ハンス・ザックス:アラン・ヘルド
ポークナー:ギュンター・グロイスベック
フォーゲルゲザング:木下紀章
ナハティガル:山下浩司
ベックメッサー:アドリアン・エレート
コートナー:甲斐栄次郎
ツォルン:大槻孝志
アイスリンガー:土崎 譲
モーザー:片寄純也
オルテル:大井哲也
シュヴァルツ:畠山 茂
フォルツ:狩野賢一
ヴァルター:クラウス・フロリアン・フォークト [メッセージ動画]
ダフィト:ヨルグ・シュナイダー
エファ:アンナ・ガブラー
マグダレーネ:ステラ・グリゴリアン
夜警:ギュンター・グロイスベック
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1035.html
完売だった明日の #ニュルンベルクのマイスタージンガー @nntt_opera の良席をゲット
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